絹100%金属糸以外 長さ3.6m(お仕立て上がり時) 西陣織工業組合証紙No.2440 峯哲夫 お太鼓柄 ◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末〜9月上旬以外)> ◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません ◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席、お稽古事、街着、カジュアルパーティー、ランチなど ◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物など 西陣織伝統工芸士、峯哲夫。
織りに少し詳しいお方でしたらご存知かとは思いますが、 すでにお亡くなりになられましたので もう新しいものは流通しません。
西陣の「正和」さんがその遺作を引き取られ、今回ご紹介が叶いました。
商品には、西陣織の爪織証紙No.2440(峯哲夫)がついています。
「本当に楽しいもの、二度とできないものをつくりたい」 そう語られておりました通り、唯一無二のお品となっております。
画面から伝えることが出来ないので申し訳ございませんが、 やはり爪掻きの地風は別格です。
トロンとしなやかで皺になりにくく、 コシがあります。
全くもってバリバリとしていません。
お目に留まりましたら、是非お見逃しなきようお願い申し上げます。
年々織り手の高齢化により、西陣で織り上げられる爪掻本綴れは減少しています。
その中でも西陣産の伝統的な爪掻本綴にこだわり続けいた峯哲夫。
1983年の独立開業より平成16年歿に至るまで… 純国産の爪掻本つづれ帯のみを作り続けておられた伝統工芸士です。
爪掻で、少しずつ織り上げられてゆく帯。
緻密かつ繊細な作業、織り手の物づくりへのこだわりによって生まれる逸品。
作品から感じられる風格は他の追随を許さず… さりげないようでいて、その存在感に、圧倒されます。
爪掻本綴の織リ手さんは、常に指の爪先にヤスリをあて、 ノコギリの歯のような凹凸を刻んでおきます。
文様を織る際、 図案を経糸の下に挿し込んで経糸を透かして見ながら、 経糸を杼ですくい、緯糸を越して織り込んでいきます。
そしてノコギリの歯のように刻んだその爪で、緯糸を1本1本掻き寄せ、 織手の感性により織り込んでいき、筋立てという櫛で織り固めます。
織機が自動的にその列に入る経糸をひきあげてくれるのではなく、 一色ずつ丁寧に下絵を見ながら織り込んでゆく作業になります。
また、経糸を覆うように織り上げられるため、裏表同じ柄となり、 長年の使用で汚れた時などは裏を整理してお仕立て直すことも出来ます。
織りの最高峰、西陣爪掻本綴。
しっかりとした織味によって、すっきりとした「めだかの学校」が織り上げられました。
穏やかで落ち着いた山吹茶色の帯地には、こまやかに金糸を織り込んで、 水面から見え隠れするメダカが浮かびます。
前帯にも彩りをほんのりと変えるメダカを込めて、他にはない印象的な表情に仕上げた一条です。
「日に寸、五日に寸、十日に寸」と言われる気の遠くなるほどの日数と過程。
わずかづつ完成されてゆく、美への情熱がこめられた爪掻本綴。
匠の手によって我が子のように大切に製作されたお品、 末代まで受け継いでいって頂ける至高の逸品です。
大人の女性のカジュアル和姿に。
訪問着、付け下げ、色無地、御召、紬の社交着などにコーディネートをお楽しみ下さい。
実にその着用範囲は広く、基本的には喪服以外のすべてにお締め頂けます。
母、子、孫へ… 和の伝統という大きな歴史とともに、 大切に大切に受け継いでいっていただければと願っております。
■峯哲夫 プロフィール 平生4年 左京区尾越町に移住 人里離れた原野に工房を建て、爪掻き本綴織の創作に 励む 平成12年10月 西陣織大会本綴織秀作展 京都新聞社賞受賞 平成13年10月 西陣織大会本綴織秀作展 経済産業省製造産業局長賞受賞 平成14年10月 西陣織大会本綴織秀作展 京都新聞社賞受賞、着物愛好家賞受賞 平成15年10月 西陣織大会 文部科学大臣賞受賞 平成15年11月 日本伝統工芸士会作品展 特別賞受賞 ※お太鼓部分のみ耳をかがらず、二重太鼓に見えるように仕立てる「トンネル仕立て」をご希望の場合には、お仕立てご依頼時、その旨をお書き添えくださいませ。
八寸帯のお仕立てはこちら(爪織綴八寸帯お仕立て) 撥水加工をご要望の場合はこちら(パールトーン加工 八寸帯) (ガード加工 八寸帯) [A2G206195]-[TP:枦]-[PS:中西彩]-[CH:田中郷]-[文責:吉岡駿]-[1218018] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。